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のしん@しんしあ

【コラム】構築組みについての反省

7/5にポケモンセンタートウホクで開催された対戦イベント「最強のイーブイつかいは誰だ!」に参加しました。

詳細はこちら↓

ポケモンセンタートウホクで、「『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』 最強のイーブイつかいは誰だ!」を開催するよ! |ポケットモンスターオフィシャルサイト

 

 

大会概要をざっくり説明すると、「ブイズ必須の見せ合いあり44ダブル」。

44ダブルはwi-fi対戦ではあまり馴染みがありませんがポケモンセンター大会ではとてもメジャーなルールです。(シングル大会の場合も33だったので、選出思考時間を短縮して対戦回転率を上げるため?)

 

僕が使用したのはこのメンツ。

風船サンダースでしっぽをふるしてました。

戦績は2-0(2連勝したところでタイムアップ)で、連勝数の多さで決勝トナメ進出者が選ばれる大会の都合上予選抜けならず。

予選終了30分前に会場入りしていた時点で目的は交流と連勝者スナイプだったので、前日の東北オフを通して親しくなった方と観戦や雑談でき、また、予選で対戦した内のひとりが最大連勝者の方でそこに勝利でき、わずかな時間の中でとても楽しめました(でもやっぱりもっと早く準備して決勝T目指しておけばよかった)。

 

 

 

当日の感想はそんなところで、今大会での対戦や観戦、参加者とのお話しを経て構築組みについての考え方が少し変わったので忘れないよう記事に。

人によっては当たり前だろうと思われる内容かもしれませんが、個人的には大きな気付きだったので。

以下ボキャ貧なので便利な「メタ」ってワードを多用します。ご了承ください。

「メタ」… 対策

「メタゲーム」…直接的な勝負よりも高次の、構築の段階での勝負のこと

「トップメタ」…メタゲームの中心

 

 

「ブイズ必須の見せ合いあり44ダブル」と聞いて、誰もがまず真っ先に採用を考える環境の中心に「ニンフィア」がいます。ブイズの中でも頭一つ飛び抜けた攻撃性能と特殊耐久を有するため、ブイズ同士はもちろん一般ポケモンとの殴り合いにも大いに期待できます。

 

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PGL参照 2015/07/07時点)

 

ところが、僕が採用したのは「サンダース」。

ニンフィアはどこへ行ったのか?

 

 

今回の大会で気づいたことは、どうも僕は「トップメタへのメタ張り」から構築を考えるクセがあるらしい。

実際にがどういうプロセスを経てこのメンツに至ったのかを振り返ってみます。

 

 

ニンフィアが強い。

②パーティが相手のニンフィアに厚くなるようにと一般枠には鋼や炎タイプ(etc...)の採用率が高いだろう。

③その一般枠に強い炎、地面打点が構築に欲しい。

(炎打点/フェアリー地面耐性)、(鋼地面打点/フェアリー耐性)

④メガ枠は、44ダブルなので幅広い対応範囲を求められ、ガルニンフという普段の対戦でも馴染みのある並びを作れることからが好まれそう。

⑤ガルニンフに強く出られるポケモンが欲しい。

ニンフィアやその他多くのブイズに強く出られるように物理型)

ロトムドリュマンダで重めの水タイプへの打点をブイズに求めたい。出来ればFCランドにも弱くなく。

(風船/めざ氷持ち)

⑦それぞれの横の相性も良いのでメンツを確定。技や持ち物を煮詰めていき完成。

 

 

簡単にまとめるとこのような流れでした。

当然もっと途中途中の要請を満たす候補は挙がっていて最終的にその中からこのメンツを選んでいます(ニドクインとかすごく採用したかった)。

ブイズを最後に決めていますが途中で採用される可能性もあったし、最後の補完ができるブイズがいなければ上3体も解体していたと思います。

 

 

ニンフィアが強いからニンフィアから組もう」

ニンフィアが強いからニンフィアに強い鋼炎が多い。そこらにまとめて強い炎地面から組もう」

 

ニンフィアから組み始める方と僕とでは構築の始点が丸っきり違っていました。

どちらが良い構築が作れるのか、は単純に比較できるものではありませんが、僕の組み方には欠点(?)があることに気がつきました。

それは「強いポケモンの強い型を使えない(≒気づけない)」ということです。

 

今回でいえば「ニンフィアが採用されない」、採用するにしても「強いポケモンを軸ではなく、先のメタポケモンの補完で採用する」ということが僕の組み方では起こっています。

このルールでのニンフィアはあくまで「ブイズの中で強いポケモン」であってルール内最強格というわけではありませんでしたが、話を別ルールに移して

全国ダブルであれば、ガルーラランドロスをメタるところから考え始めて、ガルーラランドを使わない/採用しても補完であり軸ではない」

全解禁ルールであれば、アルセウスゼルネアス、ゲンシグラードンをメタるところから考え始めて、アルセゼルネグラを使わない/採用しても補完であり軸ではない」ということになります。最も強力な勝ち筋を捨ててしまっています。

(全解禁ルールの対戦経験が乏しいので、もしアルセゼルネグラ環境でなかったらごめんなさい)

 

 

ブイズ必須ダブルは44(全ポケモン確定選出)だったのでメタが嵌まりやすいルールなのですが、63や64であれば相手も「選出しない」という選択肢が取れるため、選出が噛み合わなかったとき、強力な勝ち筋を持ち合わせていないこちらが不利に陥りやすいです。

 

メタ構築は想定外のパーティと当たると崩されやすい面があるので、安定感を求める(低レート帯で事故なく勝ちたい、連勝したい)場面ならば、自分がトップメタを使う側に回るのがいいのかもしれないと感じました。

「サナバレルはガルーラスタンに強い(≒メタ性が強い)」「メガサナは低レート帯で事故る」という2つの声をしばしばTLで見かけるのもこれに近しいことが起きているのでしょうか(・し・?)

 

 

自分がトップメタを使うとき、構築段階で意識すべきは当然ながら「ミラーに強いこと」や「トップメタへの対策の対策」になります。トップメタメタメタ。

言うなれば、「トップメタであるポケモンの環境の中でもっとも強い型を考えること」です。

 

最近個人的に感動したこれのお手本のようなものに、

・禁伝戦でのCSゲンシグラードン

・リトルマッチでのジャポペロッパフ

があります。

いったいどうしたらそんな賢いポケモンを思いつけるんだーとただただ舌を巻いていましたが、自分のこれまでの、トップメタへの考察をなおざりにした構築の仕方ではとても考えつけなかったように思えます(強いポケモンの強い型に気づけない)

 

「環境メタから入りトップメタを補完に入れる」のではなく、「トップメタを軸に添えつつ環境をメタる」という(既にそうしている方からすればなんてことのない)構築法も意識して大事にしていきたいです。

 

 

保険をかけるようですが、上に書いてきた一連の考えは「環境初期」にのみ通用するものだと思います。

メタゲームが進めば進むほど構築への要請も複雑になっていき、特に「強い型」が広く知られるようになればそれ以降の環境の変化も劇的で、ここで述べられたほど単純ではなくなっていくと考えるからです。

 

 

 

「ブイズ必須のダブル大会があるらしいよ」と言えば「じゃあ鋼とニンフィアに強いブースターが強くない?」と即答するような天邪鬼でマイオナ僕と友人らですが、

wi-fi大会、スペシャルレート、ポケセン大会、はたまた新たなポケモンやアイテムの解禁された後などなど、次に新環境の構築を考えるときにはちょっと先を急ぎすぎず、トップメタを考察の出発点においてみたいなと思います。