【カロスダブル】 Triple Resurrection
レーティング第3シーズンスペシャルルールにてレート1900達成とジャパンカップでレート1832(マスター3位)となった構築です。18位のTNいくのえみるも構築に協力してくれた友人で同じメンツを使っていました。2人とも日本代表決定戦頑張ります。
種族名 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
フシギバナ | ヘドロ爆弾 | ギガドレイン | めざパ炎 | 光合成 | フシギバナ石 | 葉緑素/厚い脂肪 |
バンギラス | 岩雪崩 | 地震 | 瓦割り | 竜の舞 | バンギラス石 | 砂起こし |
サンダー | 10万ボルト | めざパ氷 | 羽休め | 見切り | 防塵ゴーグル | プレッシャー |
ボーマンダ | 竜の波動 | 大文字 | 羽休め | 守る | ゴツゴツメット | 威嚇 |
ギルガルド | シャドーボール | 聖なる剣 | キングシールド | ワイドガード | 命の珠 | バトルスイッチ |
マンムー | 氷柱落とし | 氷柱針 | 地震 | 岩雪崩 | 拘りスカーフ | 厚い脂肪 |
【概要】
HALさんのブログを拝見していたところ、「図太いゴツメボーマンダ」という面白そうなポケモンの記事(http://d.hatena.ne.jp/HALspring1800/20131222/1387734833)があり、こいつを使ってみたいと思い構築に着手しました。
バンギラス、マンムー、ギルガルドで相手を削り、フシギバナ、バンギラス、ボーマンダ、サンダーで詰ませる立ち回りを主な勝ち筋としています。
ジャパンカップで増加すると予想したプテラ、キザン、バレルなどのいわゆるsejunパのパーツを大きくメタりました。
構築名のリザレクションはわかる人にはわかるでしょう。
【個別解説】
穏やか 187-x-110-120-143-116
メガ時 187-x-150-142-165-116
努力値 252-0-52-0-76-128
◯C
ヘドロ爆弾
・204-102マリルリ オボン込み確定2発
・175-135サーナイト オボン込み高乱数2発
・181-120メガガルーラ 確定3発
・157-127水ロトム オボン込み高乱数2発
・197-120ニョロトノ 確定2発
・207-120バンギラス 確定3発
・183-106ガブリアス 高乱数3発
めざパ炎
・157-115メガクチート 確定3発
・167-170ギルガルド 身代わり高乱数破壊
◯B
◯D
・C162ボーマンダの眼鏡流星群1.5発高乱数耐え
◯S
・準速バンギラス+3
本来ガルーラ、クチート、ファイアローに不利を取るがマンダの補佐で活躍するメガ枠としてメガフシギバナを採用。
耐久指数が異常であり、並みの攻撃では3割も削られません。アイアンヘッドを切ったクチートを使っているパーティはこいつで詰んでいることが少なくない。光合成を持つことで多くの相手からの突破を許さず、こいつで詰ますことを勝ち筋の一つとしています。また、確実に相手のファイアローを呼ぶのでバンギラス選出でカモにする見せポケのような役割も担っています。腹太鼓マリルリを後出しから安全に対処できるのはカロスでこいつと乾燥肌エレザードくらいであり、またパーティのバンギラスボーマンダマンムーの処理によくマリルリを誘うので、安定してマリルリ入りに勝利することができました。
配分はHPに全振りした後メジャーな攻撃を耐えるようにBDに回し残りを全てSに。素早さを116まで上げるメリットは対バンギラスを意識したものではなく、ロトムや眼鏡サーナイトの上を取るためです。水ロトムは鬼火を入れられてしまうと面倒であり火ロトムは眼鏡オーバーヒートに先制して光合成することで突破されずに済む、サーナイトを抜く優位性は言わずもがな。Cが無振りになったことでギルガルドの身代わりを乱数でしか壊せなくなってしまったためにめざ炎→眠り粉にすべきだと感じていましたが手に馴染んだ使用感をジャパンカップ直前に弄りたくなかったのでそのまま使用。フシギバナにめざ炎を持たせたい(≒眠り粉を使いたくない)場合は、めざ炎でメガクチート2発、ヘドロ爆弾でキングドラ2発くらいまで火力に割いて使うのが良いと思います。
陽気 191-170-131-x-121-124
メガ時 191-200-171-x-141-135
努力値 124-124-4-0-4-252
岩雪崩 地震 瓦割り 竜の舞
◯A
岩雪崩
・153-99メガリザードンY 威嚇込み確定1発
・175-85サーナイト 砂ダメ込み高乱数2発
・197-105サンダー 竜の舞1積みで高乱数1発
・181-120メガガルーラ 竜の舞1積みで高乱数2発
・167-170ギルガルド 確定3発
・157-145メガクチート 超高乱数2発
・145-109メガルカリオ 竜の舞1積みで確定1発
瓦割り
・141-120キリキザン 威嚇込み低乱数1発(珠ダメ込みで確定)
・175-131バンギラス 確定1発
・181-120メガガルーラ 確定2発
◯B
・A153ギルガルドの珠聖なる剣最高乱数以外耐え
・A172メガクチートの威嚇込みじゃれつく+不意打ち耐え
◯D
◯S
・最速
ボーマンダやフシギバナでは処理できないメガリザードンYなどの特殊高火力への駒として採用。フシギバナの光合成とシナジーが悪く同時選出よりも単騎選出を使い分けた方が良いと考えメガストーンを持たせた(対雨では何度か同時選出もしたが)。フシギバナと違い回復手段がないことと、メガガルーラとの相性を逆転できるようにするために竜の舞を積むエースとした。
技構成は岩雪崩、竜の舞は確定として、残り2つは地震と瓦割りを選択した。噛み砕くはタイプ一致命中安定の技だが範囲がそこまで広くなく、最大の遂行対象ギルガルドにすら積極的に打ちたくないので採用を見送った。代わりに地震を入れギルガルド、メガクチート、メガルカリオへの打点を確保(※威嚇込み地震+マンダの大文字で157-145-115メガクチートが高乱数)。1度竜の舞を積めれば意地っ張りガブリアスと同じ火力の地震が打てると考えると使用感はよかった。そして多くの場合守るや氷の牙が採用されるであろう最後の枠だが、色々試したところ瓦割りが一番しっくり来た。パーティとして対バンギラスの打点が不安定(地震→ワイガ、ギガドレ→怯み、聖剣→上からの噛み砕く)だと感じたこと、大流行中のキリキザンを全てカモにできること、威嚇とゴツメダメが入り一度退いたメガガルーラが再度場に出てきたときに積んだバンギラスで簡単に処理できることが理由です。この選択は大正解で、マッチングしたプテラキザン構築にはマンムーバンギの氷柱針瓦割りで全てイージーウィンすることができました。全試合を通して見ると耐久で詰ませる試合とこいつで全抜きする試合半々だったような気がします。
努力値配分はメガ進化前にキリキザンを抜けるように最速。氷の牙を採用しないのでAは全振りする必要はないと判断し、耐久と火力どちらも必要水準を満たすように振り分けました。
■サンダー@防塵ゴーグル<プレッシャー>
控えめ 197-x-105-176-118-126
努力値 252-0-0-116-76-64(個体値V-x-V-V-27-26)
10万ボルト めざパ氷 羽休め 見切り
◯C
10万ボルト
・155-116メガプテラ 確定1発
・204-102マリルリ 低乱数1発(オボン回復後に腹太鼓させない)
・157-115メガクチート 超高乱数2発
めざパ氷
・171-100ボーマンダ 中乱数1発
・221-101モロバレル 確定3発
◯B
・A172メガクチートのじゃれつく耐え
◯D
・C178ボーマンダの眼鏡流星群耐え
◯S
・最速バンギラス+2
対マリルリでいつもバナ選出を強いられるわけにはいかないのと、相手のボーマンダを素早く処理できるようにとサンダーを採用。モロバレルの増殖が目に余ったので防塵ゴーグルでメタった。砂ダメを受けなくなるのも恩恵として小さくない。ただし防塵ゴーグルサンダーが知れ渡り過ぎてしまい、レートやジャパンカップ序盤は刺さる場面が多かったがジャパンカップ終盤では刺さりが今一つな手応えだった。
しかし10万でコンスタントに相手を削っていけたり、ワイガと合わせてガブリアスやプテラを処理したりと充分過ぎる活躍をしてくれました。2体目の再生持ちでありこいつで詰ます場面もちらほら。電磁波があればもっと柔軟な動きができたかもしれないが羽休め見切りのどちらも切る勇気がなかった。守るでなく見切りなのは、試合時間上見切りでもPPが切れることがないのと、技エフェクトが守るより長い(気がする)のでTODに持ち込んだときを考えてである。
努力値振りは、ゴーグルにより天候ダメを受けずに済むため16n-1には拘らずH全振り。Cを必要最低限(クチート2発)まで振り、Bはじゃれつく耐えを無振りで満たしているのでDSに回し、眼鏡流星群耐え(≒スカーフ流星群2連耐え)とほとんどのロトムを抜けるであろう素早さを確保。メガ進化後のバンギラス、マンムーより遅くすることで地震の後に羽休めが可能です。ちなみに理想値サンダーの場合、HCDSラインを上の実数値になるように振り、残りをBに振ると陽気竜舞バンギラスの雪崩耐えになります。
図太い 191-x-145-135-101-127
努力値 164-0-252-36-4-52
竜の波動 大文字 羽休め 守る
◯C
竜の波動
・157-127水ロトム 超高乱数3発
・183-106ガブリアス 確定2発
大文字
・181-136ナットレイ 中乱数1発
・141-90キリキザン 低乱数1発(ゴツメ込み確定、珠ダメ込み高乱数)
・157-115メガクチート 確定2発
・167-170ギルガルド 確定3発
・167-70ギルガルド 高乱数1発
◯B
・A182ガブリアスの威嚇込みドラゴンクロー2耐え
・A172メガクチートの威嚇込みじゃれつく最高乱数以外耐え
・A194メガガルーラの威嚇込み親子愛恩返し2耐え
・A194キリキザンの+1珠辻斬り急所耐え
◯S
・最速バンギラス+3
構築の出発点。3体目の再生持ち。ガルーラクチートファイアローのカロスダブルトップメタに君臨する3体に強く、並みの物理なら受け切ってゴツメで削っていく。どれくらい固いかというと、ラス1マンダvsチョッキストーンエッジドサイで何か勝っちゃうくらい。ボーマンダといえばスカーフや珠が殆どでまず読まれることがなく、狙いどおり相手をボロボロに掻き乱してくれました。キリキザンの意地+1珠辻斬り急所を耐えるので、ガルーラキリキザンなんかには平気な顔で初手で投げて大文字打てます。ゴツメ2回+珠聖剣でガルーラが処理できるので、初手ギルガルド+何かで並べて猫やグロパンにマンダを合わせて、最小限のダメージでガルーラを処理する動きをよく使っていました。ゴツメがバレた後はロトムの10万などで削りにくる相手が多かったですが羽休めで半減で受けられるのでタイプの優秀さを実感。
火力はボーマンダのイメージからは想像できないほど低く(ゴツメ+竜の波動でガブリアス落ちない)、スタンのマンダをこいつに入れ替えても望むような機能はまずしてくれないだろうと思います。
技構成は大文字羽休めは確定で、無難に守るも採用。流星群は瞬間的削りとしては優秀だが、場に居座る機会が多いこと、流星群後の大文字で鋼を削れなくなってしまうことを考慮して竜の波動にしました。竜の波動と大文字の火力がほぼ等しいため、ガルーラを殴る際、ギルガルドなどへの交代が考えられる場合に悩むことなく大文字を打てるというメンタル的メリットもあったり。
配分は、HALさんのものをほぼ引き継いだが、サンダー+1になるようにSを上げた(初手でマンダとサンダーを出した際に特性発動順でスカーフや最速の択を消さないため)。サンダー同様地震→羽休めの順で行動できます。
■ギルガルド@命の珠<バトルスイッチ>
控えめ 155-63-170-108-170-96
努力値 156-0-0-228-0-124
シャドーボール 聖なる剣 キングシールド ワイドガード
◯A
聖なる剣
・207-130バンギラス 確定1発
・181-120メガガルーラ 確定2発(ゴツメ2回込み高乱数1発)
◯C
・167-170ギルガルド 中乱数1発
・145-90メガルカリオ 高乱数1発
◯B
・A172メガクチートの不意打ち+珠ダメ1回高乱数耐え
◯D
・C161バンギラスの眼鏡悪の波動耐え
・C178ボーマンダの眼鏡大文字最高乱数以外耐え
◯S
・無振り70族+6
グロウパンチをスカせるポケモンはガルーラより素早さの低いポケモンで固められているこのパーティにとっては必要不可欠です。また、上のメンツではサーナイトのメインウェポンが完全に一貫しているため、受け出しでき一撃で処理できるギルガルドは欲しい要素を完璧に満たしてくれました。
技はキングシールドを確定させ、ほとんどの相手に一貫して大きく削ることのできるシャドーボール、対ガルーラバンギラスの聖なる剣、味方を岩雪崩、マジカルシャイン、濁流から守り、またギルガルド自身を味方の地震から守るためにワイドガード。影打ちなども試しましたが、ワイドガードの使いやすさには及びませんでした。
バンギラスに噛み砕くがないこと、バナやマンダの炎技の火力ではギルガルド処理に時間が掛かることから対ギルガルドの大半をこいつに任せることになってしまうと考え極力Sを高く配分することにしました。自分が知る中で最も速いギルガルドは先日のアリーナオフでまめにゃんさんが使用していたS92ギルガルド(http://mame0635.hatenablog.com/entry/2014/04/16/000606)だったので、この配分をベースに対ギルガルドへのシャドボの与ダメがC222から動かないC218まで削ってSに回しました(まめにゃんさん御本人もジャパンカップでこれと全く同じ配分のギルガルドを使っていたようです)。皆さんギルガルドのSには自信があったのかミラーで動いてくる人ばかりでしたが、一度も抜かれずに上からシャドボで落としてくれました。無邪気襷ギルガルドは一度マッチングしました。
■マンムー@拘りスカーフ<厚い脂肪>
陽気 185-182-100-x-83-143
努力値 0-252-0-0-20-236
氷柱落とし 氷柱針 地震 岩雪崩
◯A
氷柱落とし
・183-116ガブリアス 威嚇込み確定1発
・155-106メガプテラ 確定1発
・221-134モロバレル 確定2発
・175-100サーナイト 確定2発
氷柱針
・183-116ガブリアス 確定2発
・155-86プテラ 確定3発
・162-56ドーブル 確定4発
・145-109メガルカリオ 超高乱数1発
・141-120キリキザン 低乱数1発(珠ダメ込み確定1発)
・167-170ギルガルド 確定2発
・175-171メガバンギラス 確定2発
岩雪崩
・153-99メガリザードンY 確定1発
◯B
・A177メガガルーラの+2親子愛不意打ち高乱数耐え
◯D
・C178ボーマンダの流星群最高乱数以外耐え
◯S
・最速ドーブル+4
パーティの5体が中速で固まってしまったため、メガライボルト、メガルカリオ、プテラ、ガブリアス、メガリザYを上から縛るポケモンとしてスカーフマンムーを穴埋めに採用しました。水ロトム以外のカロスダブルのメジャーポケモンほとんどにダメージソースを持ち、プテラキザンバレルには一匹で大きな解答と成りえます。襷持ちの多いプテラを氷柱針で70%ほどの確率で無償で倒せるため、追い風ワイガフリフォなどでの仕事を許しません。構築のきつい部分をこいつで無理やり埋めている節もあるのでなるべく大事に扱うのを心掛けていました。刺さり具合から言ってもっと環境にいてもおかしくないのにどうしてあまり見なかったんでしょうね。
配分は、メガライボルトを抜くために陽気が確定。頻繁に対面するであろうスカーフボーマンダの流星群を僅かな努力値で耐え調整できたので、スカーフサーナイト、スカーフドーブルを考えて残りを全てSに回しました。レートで回していたとき控えめスカーフサザンの流星群を耐えずに負けたことがあったので火力と素早さを少し削って耐久に振ってもいいのかもしれないが、そうなるとCSリザYが雪崩で落ちなくなるので一長一短。
所属ポケサーのマスコットなのでこいつを組み込んで良い結果を残せて嬉しいですね。
【雑感】
ジャパンカップお疲れ様でした。僕は2ROMで参加していました。TNしんしあ、TNエレオノーラとマッチングした方、対戦ありがとうございました。
構築を組むに当たって、ドーブルは切りました。理由はレートで数十戦回す間に一度も見なかったから絶対数が少ないと予想したからです。しかし蓋を開けてみると計15回もドーブル入りにマッチングしてしまい、非常に苦しい思いをさせられてしまいました。3連でドーブルにマッチしたときは涙目でした。
そのため勝率は芳しくありませんが、レートが上がるにつれてメタを張ったポケモンが増え、終盤10連勝して大きく伸ばすことができました。現在一つ心配なのが、PGLの誕生日を適当に登録してしまったためにちゃんと本人として認めてもらえるだろうかということです;;;
個体を提供してくださった方、一緒に構築を煮詰めてくれた仲間、そしてROM名の元でありジャパンカップ終盤にskypeでエールを送ってくれた友人、全員への感謝でいっぱいです。皆さんありがとうございました!